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【新作迷路が完成しました】

6月末に、A4サイズの迷路の新作1点が完成しました。僕が描く迷路の作品はひとつひとつの作品が完成するまでの制作期間が長期に渡るため、1作品ごとに異なる表現上の新しいテーマを設けて制作するように決めています。今回完成した作品は、前作《July 2015》で初めて意識的に取り入れた「塗り」を、より過激に画面の中に取り入れていくことをテーマのひとつにしました。作品のタイトルは《June 2016》です。

汚れ防止の保護紙に包まれた完成直後の《June 2016》

制作の途中、この作品はひとつ間違えると、ものすごく禍々しいものに見える作品になってしまうかも知れない、、という不安感を覚えるようになりました。同時に、あまりに長く見続けているので作品の良し悪しすらも自分では判断ができなくなっていき、完成した瞬間も、特に達成感も無く、感慨もありませんでした。

ここまで書いた内容を見ると本当に救いの無い感じではありますが、地元の知り合いを中心に出来上がった作品を見てもらうと、意外なことに、これまで僕が描いてきた作品の中ではいちばん遊んでみようかなという気になるという声を頂いたり、面白いですねと言ってくださる声もあったりと、総じて反応は悪くありませんでした。

僕が描く迷路は、見た目の印象や作風的に、とても子どもに向けたものには見えないかも知れませんが、作り手の僕の基本的な姿勢は、まずは子どもありきということを絶対の価値基準として制作しています。ひとつの学校に、ひとりか二人、僕が描いた迷路がどうしても欲しいという子どもがいてくれればそれで良いという姿勢です。

今回完成した迷路は、難易度的には見た目以上に易しいものに仕上がっているのですが(時間さえかければ、そんなに悩まずとも解くことができる難しさです)実際に、迷路が好きな子どもに見せたらどのような反応をしてくれるのか楽しみです。

METAFIVE/Luv U Tokio -Video Edit-


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