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【新作2点完成しました】

前回5月末にブログで制作を予告した新作2点が完成しました。自宅で制作を行うことも可能ではありましたが、身体的・精神的に余計な負荷をかけず制作のみに集中するため、3日間場所を借りて6月上旬に制作を行いました。新作は、石ころと、石ころのカタチをした平面パネルで構成された作品です。どのような意味が込められた作品なのかを解説したA6サイズの小冊子も作りました。

《Stone 20XX current placeⅠ》#Ⅰ

《Stone 2016 ShimaneⅠ》#Ⅱ

今回制作した作品は、これまで作ってきたペンで描くタイプの迷路とは作品そのものの意味や考え方、制作手法、完成に至るまでの制作時間など全てが異なるもので、石ころと迷路をモチーフにしています。「Stone 20XX current place」と名付けたシリーズの名称は作品タイトルの雛形となっていて、「いつ、どこで拾った石ころなのか」ということを示すものです。すでに僕自身の手元にある石ころについては、具体的にいつ拾ったものなのか覚えていないので「20XX」となり、今、ここにあるもの(現在地)として「current place」としています。作品の構想が固まった今年の4月以降に拾った石ころについては、拾ったときの西暦の年数と拾った場所が作品タイトルに反映されていくことになります。

制作をするにあたっては、様々なプロフェッショナルの方々の協力を仰ぎました。作品の下地となるパネルの仕込みには20年来の付き合いとなる先輩の協力を仰ぎ、石ころの形状の切り出しにはレーザー加工を職業としておられる方に手伝ってもらいました。今回制作した作品は2点共、制作を行う前に納める先が決まっていたのですが、作品を納品するための保管箱は、昨年の広島での展覧会でお世話になった画材店様に僕が希望するどおりのものを作ってもらいました。作品の下地の材料についても、芯まで全て同一の素材となる「共芯」合板という基本的に地元では流通していない材料だったので、関東の木材会社様に必要な大きさにカットして送って頂きました。今回協力いただいた全ての方々に感謝しています。

作品のカタチの元となった石ころ

作品を解説する小冊子(PDFファイル:1.56MB)

2枚繋ぎ合わせた合板にペーパーをかける所から始めました。

下地にジェッソを塗り重ね、更にペーパーをかけていきました。

出来上がった下地に、アクリルなどで色を付けていきました。

シルクスクリーンの版を重ねて、見え方のイメージなどを確認しました。

迷路柄を刷り終わった《Stone 20XX current placeⅠ》(部分)

迷路柄を刷り終わった《Stone 2016 ShimaneⅠ》(部分)

保管箱には、中の作品がわかりやすいようにデザインしたラベルを貼りました。

 

ペンで描く作品も6月末に新作が完成しました。近日、紹介したいと思います。

Aphex Twin/CIRKLON3 [ Колхозная mix ]


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