【建築の現場】

迷路の制作を始めてから建築と迷路の2足のわらじは履けないと思い、それまで生業としていた建築の仕事は引き受けないことに決めましたが、現実には行きがかり上どうしても断れない設計の仕事もありました。

昨年は模型の制作と図面を書くのみの仕事しか行わなかったのでしばらく建築の現場からは遠ざかっていましたが、今年は年明け早々よりブティックのリニューアル設計と監理業務を引き受けることになりました。

現場としてはけして大きな現場ではありませんでしたが、ブティックのオーナーと系列店の店長、テナントを運営している別会社と子会社、現場を作ってくれる施工会社、看板業者、店舗用の備品メーカーなど、自分が連絡を取り合って調整すべき相手方は多数にのぼりました。

久しぶりに現場に入って思ったことは、全て自分が責任を負う代わりに、自分の判断で物事を動かしていくことは面白いことだということです。今回、現場に与えられた工事期間は2週間程しかなく、必然的に早急な判断を行っていく必要があり、店舗であるがゆえに開店が遅れることは絶対に許されないという緊張感のある仕事でした。深夜から明け方にかけて工事を行う日もありましたが、文句ひとつ言わず現場を仕上げてくれた職人さんたちには感謝しています。

naruto／Artificial Intelligence Bomb