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【最近思うことと近況報告】

久しぶりの更新になります。ここ最近、自分が建築設計事務所に入所した頃を思い出すことが多くなりました。建築の世界のことは何も知らずに建築設計事務所に入所したので、所員となっても図面の見方から建築の専門用語など建築設計の実務に関わる基本的な内容を何ひとつわかっておらず、建築の実務を教わる以前の問題として、建築とはどのようなものなのか?かという事から学ぶ必要がありました。

入所した事務所の所長は自分を育てるという意思をもって指導してくれたので、雑用などの空き時間には、意味がわからないなりに建築雑誌を読むなどして過ごすことが容認されていたのですが、初めて読んだ建築雑誌に掲載されていた住宅作品が今でも強烈に印象に残っています。

その作品は、建築家・石山修武氏の設計に依る「ドラキュラの家」という住宅なのですが、それまでの自分が想像する住宅というものからはあまりにもかけ離れた間取りと姿を見て「建築設計というのは、変わった家を設計するのだ」という、今思えば大きく誤った思いを持ったことを今でも覚えているのです。

今の自分が当時の掲載写真と掲載記事を読めば、その内容の受け取り方は建築的な読み取り方にもとづいたものになると思うのですが、なぜ、このようなエピソードを書いたかと言うと、現在の自分が迷路を通して考えるアートの話と共通していることだと思うからです。

昨年の自分は、現在の取り組みに対して予備知識も何もないまっさらな状態に、必要な物事であるとか考え方の基本などを、広く浅く、水面に膜を張るように作り上げていく期間であったように思います。この膜のようなものの広さというのは、今後もずっと広げていく努力をする必要があるのですが、その広がりの中から特に自分が知るべきポイントについては、さらに膜の下へと深く掘り下げていき、その厚みを増していくことが重要であると考えています。厚みが増してくると、表層にあるもの(初期に作った膜)の中には誤りであったと気付くものもあるはずです。

すでにこれを書いている今現在の時点に於いても、過去にこのブログで綴った迷路やアートに対する考え方などの内容の中に今の自分の考えとは違う内容も含まれているのですが、この気付きがあったということこそが、自分自身の成長の証だと思うのです。

 

6月29日(水) - 7月11日までの会期で大阪・梅田のイーマで開催されていた、アートのある部屋の風景を撮影したという写真展「 ART / OSAKA / ROOM 」を見て来ました。展示写真の撮影は多田ユウコさんという女性の写真家でした。普段は見ることのない個人のお宅の日常の中にあるアートの風景を見ることができたのですが、どの部屋もそこに住む人の個性が強く出ていて、とても面白かったです。

関西のリフォーム現場を訪問した際、ちょうど祇園祭のシーズンだったので、せっかくの機会だと思い、会場となる京都の街中を覗きに行ってきました。自分が訪れた日は祇園祭のクライマックスである山鉾巡行の日ではなく、山鉾を組み立てているときでしたが、すでにカメラを構えた人だかりもあり、祭りの前の雰囲気を感じることが出来ました。初めて見た山鉾は「河童のスケッチブック」に掲載されていたイラストで見た印象よりも大きなもので、組み立て途中の骨だけの姿であっても強い存在感のあるものだなあと思いました。

賑々しい街中やファッション的なビルなどをたまに歩くと良い刺激を受けますが、天井のデザインが特徴的なこのビルも、テナントとして入っている飲食店やショップのしつらえを見ているだけで非日常な感じがして、ただ歩いているだけで楽しかったです。

夜の京の路地裏は行灯に照らされて、独特の風情がありました。

未だ訪れたことがなかった竜安寺の石庭も、やっと訪問することが出来ました。当然のことながら、雑誌・TVなどで見るのと実際の姿を見るのでは大きく違い、1時間あまりその場に身を置いて鑑賞してきたのですが、石庭の姿だけでなく、そこに至る前の庫裏の大きさなども自分の予想を超えていて驚かされました。震災後、京都の町から外国からの観光客の姿が減ったとも聞いていましたが、訪れてみると多くの外国の方たちが鑑賞に訪れていて少し安堵を覚えました。

先週は伊豆で開催される野外音楽イベントに参加のため、静岡に向けて移動していました。伊豆まで移動し終わってから台風の影響によってイベントが中止されたと知り、同行者一同、肩を落として引き返したのですが気を取り直して、予定にはなかった伊豆から関西までの長距離ドライブをしてきました。

長距離のドライブと前後して、名古屋のパルコにて、岡本太郎さんの生誕100年企画展「顔は宇宙だ」が開催されていると知ったので見に行ってきました。展示タイトルにもあるとおり「顔」をテーマにした作品が中心に展示されていましたが、300円という入場料の安さに見合わない濃い内容でとても見応えがありました。

昨年のホームページ開設当初は内容もまっさらだっただけに、自分用のメモも兼ねてブログの更新数も多かったですが、現在は作品の制作中に自分の頭の中で色々と思考を巡らせることが多く、時間の使い方もなるべく作品制作の為に使いたいと思うようになりました。作品が完成するまではブログの更新も疎かになってしまうと思いますが、どうぞ引き続き、宜しくお願い致します。


 
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