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【間違ったママ、現在に至ること】

ほんの数日前に新年の挨拶をしたようなつもりでいましたが、ふと気がつけば、すでに1月も半分が過ぎようとしています。作品の完成を目指し、毎日、同じコトを黙々と繰り返すという日々が続いていますが、本日早朝、作品の画面を保護するために作品の上に敷き詰めてあった白紙を除け、現在のラビリンスの全体の姿を確認しました。今日の時点で、未だ完成予測が立たないという仕上がり状況ではありましたが、焦らず、地道に、画面を埋めていきたいと思います。

上の写真は、本日午後、ラビリンスの制作途中に撮影した自分の手になります。指の3ヶ所に包帯が巻かれていますが、何か怪我などをしたというワケではなく、自分特有のペンの握り方に依り包帯部分の指にダメージが出始めていたので、作品制作中の指への負担を軽減するために巻いています。(包帯の位置を見て貰えばわかりますが、通常ではあり得ない持ち方をします)

自分は箸の持ち方はよいのですが、幼少の頃よりペンの持ち方だけはおかしく、両親からも注意を受け続けていたのですが、成人してからもこの持ち方は直らず、人前で文字を書くような場面では恥ずかしい思いをするコトが多かったです。しかし、さすがにこの持ち方のママではマズいと思うようになり、1~2年ほど前より、文字を書く際には意識的に、いわゆる「正しい持ち方」で書くように努めていた結果、最近では「正しい持ち方」でペンを扱えるようになりました。

但し、ラビリンスの制作中には、せっかく矯正できた「正しいペンの持ち方」ではなく、自分特有のペン全体をガッチリホールドし、筆圧ならぬ握り圧(自分の造語です)をペン本体にギリギリとかけながらという、指への負担が大きいペンの持ち方を使って迷路の線を描いているのですが、この30年近く矯正できなかった間違った持ち方が、今の自分にとっては大きな武器になっていると感じています。指への負担が大きく、長時間迷路を描き続けるとペンを持っていられないくらいに指が痛みますが、自分が描くコンマ数ミリ単位という線を扱うには、これ以上にない高精度なペンの動きを操るコトが出来るのです。

今は現在の自分が取り組んでいるコトに関しては、なんでも前向きに考えたいので、自分は迷路を描くが為に、頑なに通常ではあり得ないペンの持ち方を固持しながら現在に至っているのだろうと考えています。

3月の中旬が過ぎるまでこのブログの更新頻度はかなり少なくなるかと思いますが、時折、何かをしたためていきたいと思います。


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