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【2冊の本と考えのループ】

気が付くと前回の記事の更新からだいぶ日数が経ってしまいました。今回は近況報告なども兼ねつつ、久しぶりの記事を更新したいと思います。自分の迷路作品に対する考えや扱いなどを掘り下げていく行為を行う中で、考える手引きとして、あるいは刺激を受けたモノとして、以下の2冊の本があります。

以前記事にもした村上隆さんを総力特集した号の美術手帖を読んだ後、11月上旬に「芸術起業論」を購入して読んだのですが、それまでの自分では理解が出来なかった(言葉で語るコトが出来なかった)現代アートとは何なんだ?というコトが書かれてあり、現代アートを見てもよくわからないというのは、アートに関するボキャブラリが乏しく、自分の中にそれを理解するだけの下敷きがないからだというコトや、現代アートとして成立する作品にはそれが成立する(している)要件があるコトなども理解でき、読後は、ラビリンスの制作中もずっとアタマの中で、自分の迷路をどのように考えるのか?と、ひたすら考える状態になりました。この考える状態の中で書いた記事が、前回の「何故、自分は迷路を描くのか?」です。

それから続けて、発売直後だった「芸術闘争論」も購入しすぐに読み終えたのですが、「芸術起業論」「芸術闘争論」という2冊の本を、ラビリンスの制作が折り返した状況で読んだというコトが、自分にとっては非常に良かったように思います。と言うのも、この2冊は余計なアートの予備知識が無い自分にとってはすごく大きな影響力を持っていて、ラビリンスの制作前に読んでいたら、悪い方向にもその影響を及ぼす可能性があると思えたからで、それは「アートって、こういうモノなんだよ」という固定観念が植え付けられ、その「与えられた考え方」に沿いながらラビリンスの制作を行っていたかも知れないからです。

ここで近況報告として最近の自分の状況を書きますが、ここ最近ブログの更新が滞っていたのは、自分の中で「考えのループ」にハマり込んでいて、ラビリンスの制作を行いながらも絶えず色んなコトを考えているので、外出したり遊んだりというコトもほとんどなく、ブログの記事を書くという精神的余裕がありませんでした。今現在制作中の作品に対する考えのコアとなる部分は出来上がったので、今は、今後、作るべき作品の展開のさせ方であったり、GEISAI#15での展示の仕方であったり、あるいは迷路を描く技術的なコトであったり、その他諸々、考えるコトを継続しています。

上の写真は久しぶりに掲載する現在のラビリンスの一部です。ラビリンスの進捗状況ですが、11月30日に入口から出口まで迷路で繋がりました。今は入口と出口を繋いだ余白の部分を迷路で埋め尽くすという作業をしています。

「諸々日記」が続いてますので、次回は「制作日記」の記事を記したいと思います。


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