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【高速道路とトンネルとテクノ】

ここ数年、数ヶ月おきに高速道路を利用する機会があります。高速道路を運転中の景色というのは、市街地や一般道を走行する場合と比べてみると、信号もなく、ただ直進するのみという極めて単調な景色で、また運転中にきょろきょろと風景を眺めるようなコトは事故を起こす元でもあるので、車の前方を見ているしかなく、車を運転するとすれば、わりかし退屈な運転になりがちのように思います。そのような高速道路での移動中、多くのトンネルを通過しますが、自分はトンネルが大好きで、トンネル内に突入する際はアトラクションに入場するような気分になります。

それと言うのも自分の場合、車の運転中は、いわゆるテクノミュージックを聴きながら運転することが多く、その音とトンネル内部のビジュアルが凄まじくマッチするのです。

トンネル内というのは、緊急時の停車用にある非常駐車帯の部分を除けば、基本的に同一形状をした断面がチューブ状に延びているワケですが、この同一形状をした中に、内部のリズムやアクセントとなるケーブル、照明、非常用電話などの設備が配置され、且つ、その壁面には、車から出された排ガスなどの汚れも加わって複雑な表情を見せ、これら全ての要素すの在りようが、非常に音楽的な空間を作っていると感じています。(無機質で規則正しいリズムを刻むインストゥルメンタルが似合う空間だと思います)

※今回の記事で掲載しているトンネル写真は、全て一般道にあるトンネルの写真です。

※1つ上の写真のみ、地下鉄のホームを写した写真になります。(トンネルと似ている)

1つ上の写真は、供用開始されて間もない真っ白な肌をしたトンネル内の写真です。今はキレイなこのトンネルも、これから年数を重ねるごとに壁面の汚れも増え始め、複雑なリズムを感じさせるかっこいいトンネルへと変わっていくのではないでしょうか。

石野卓球/Alles nach Nippon


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