【迷い】生まれてきた最初は、始まりと終わりだけがあり、ほかには何もない海の世界だった。 やがてその海には、幾通りもの枝分かれした道が刻まれた島が現れた。 この島は生まれてきたものが死に至るまで増殖し、海面を覆っていく。 立ち止まり、引き返したりしながらも、自分の信じる道を進んでいく...